2019年9月16日月曜日

エレクラフト K2 の製作 その10

7Mhzの受信ができたところで、バンドパスフィルターとローパスフィルターの特性を測ってみることにした。
回路図で赤枠で囲ったところがフィルターだが、その中の赤丸の場所をVNAの測定点にして計測した。
使ったアナライザーは簡易ベクターネットワークアナライザーでアマチュア無線家が設計したもので、英国のSDR-KITで購入できる。
設計は写真にあるようにDG8SAQで1Khzから1.3Ghzまで計測できる。表示はUSBでPCと接続して行う。VNAは一昔前なら個人では手が出ない価格だったがアマチュア無線家向けに簡易仕様だが十分使える性能を持っている。とどこかに書いてあった。

こんな感じで計測

結果は
バンドパスフィルターの特性
マニュアルでは信号発生器のシグナルを受信し、耳で調整となっている。
ジェネレーターの周波数を7020Khzで調整したが、それをVNAで見てみるとピークが少しずれていた。それをVNA画面を見ながら再調整したのがこの画面。
単一の周波数で調整するとそこがピークになるようにしか調整できないが、この画面を見ながらコイルのコアを調整するとバンド幅全体でちょうどいいところの調整ができる。
しかし、バンド外の損失が直近はかなりの損失があるが少し離れるとー10dbしかないけどこれでいいのかな?
といってもこれ以上調整するところもないし、バンドパスフィルターのコイルは既製パーツだからコイルの性能は変わらないはず。ま、良いことにしよう!

次はローパスフィルター
計測は
こんな感じ、赤のプローブをコンデンサの足に挟んで計測

結果は
9Mhz位から減衰してかなりの損失があるが、周波数が離れるとまた-10db程度の損失になっている。
これもいいのかな?
こちらは自分で巻いたトロイダルコアなので自信がない。しかし測りながらコアの巻き線を少しずらしたりしてみても変化はない。

ブロックダイアグラムを見ると、受信時はローパスもバンドパスも通過することになっているから、両方のフィルターの合計の損失が得られる設計だからいいような気がする。送信時は、ミキサー出力がバンドパスフィルターを通って、そのあとでパワーアンプになるからパワーアンプでの歪はローパスしか通らない。でも、15W出力だから問題ないのかな?
送信部ができたところで高調波を測ってみてちゃんと減衰していればいいか!


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