さて、2013年最初の記事は、蛇のように、執拗で、転んでもただでは起きない性格の私にぴったりの記事です。
題名の肩車(PIGGYBACK)というのは、ダブルFETのあだ名です。写真を見れば一目瞭然。
ブラシレスアンプのFETを2段重ねにして文字通り肩車状態にすることです。って自作のため上の写真、仕上がりがかなり汚いです。
そもそもアンプについてるFETってどんな役目をするかというと、
アンプでプロポのPPM信号(スルットル開度を指示する信号)からモーターを回転させるためのPWM信号に変換するのですが、その信号そのものは微弱でとてもモーターを回転させる容量がないため、FETをリレーのように使って微弱な信号に合わせた大容量の電力をモーターに送る役目をしています。そのためFET内部をバッテリーからモーターに行く電流そのものが流れることになります。
なので、FETの性能がモーターの回転効率を左右することになります。
ここでいう性能とは、FETの内部抵抗やスイッチング特性等ですが、特に内部抵抗が大きいと大電流が流れた時に発熱や電圧降下が大きくなり、最悪アンプが萌えることにもなります。
そこでFETをダブルFET化することで、電流容量は倍になり、内部抵抗は半分になります。
今回は、少し前に燃やしたXP3AをダブルFET化してみました。と言っても萌えたアンプのFETをはがすと、プリント基板までやられていて使い物になりませんでした。
FETをはがした写真ですが、ピンボケですが萌えたのは下の奴で、上は予備に買ってあった奴です。
ここで、オリジナルのFETは2Sの電圧に耐えられないため、FETはすべて交換です。
交換したFETは
Nチャンネル・・・DMN2041L-7(59円/個)
Pチャンネル・・・DMP2035U-7(17.5円/個)
どちらもチップワンストップで購入(https://www.chip1stop.com/)
としました。これならソース、ドレイン(入力と出力端子)間の耐圧が20Vあります。これをダブルで使うことにします。
DMN2041L-7のデータシートです。
http://www.diodes.com/datasheets/ds31962.pdf
まずは1段目(写真の上の段がNチャンネル、下の段がPチャンネルです)
仮付け状態で半田が不完全です。
同じFETを2段重ねにすれば完成。
1S 3Aと書いてありますが、これなら1S 12Aでも使えそうです。
このまま2Sで使おうと思ったのですが、silabのMCUが1Sでしか使えなさそうなので、
2Sで使おうと思ったらこの上のDP6Aが必要みたいです。
これを萌えたmini cpのテールに使ってみます。
さてどうなることか?
うっほ、すごい工作テクですねー!
返信削除小さいFETを、しかも2階建てで半田付けされるとは!
クマー隊にはまねできませーん。
クマー隊様
返信削除老眼で良く見えませんでした。FETが曲がってますが、動作は正常でした。
ダブルFETできましたね。
返信削除ぼくのはソロレボのメインに使っていますが、調子よく動いていますよ。
軽くて効率がよくて良いと思います。
DP3Aなら2Sでも大丈夫なのでしょうか?
もしそうなら、超軽量2SメインESCになるので、mCPXの2S化に挑戦したいなと思いますね。
ところでチップ1ストップ行ってみました。
個人は相手してくれないようですね。
残念・・・(T_T)
kanta様
削除何とかできました。上に載せるFETの固定で苦労しました。
XP3AもDP3Aもコントローラーは同じSilabのMCUらしいのですが、調べると動作電圧は3.6Vでした。
FETがOKでもコントローラーがダメみたいです。
ただ、2S繋いでも燃えはしませんでした。
2Sで使うならホビキンで売ってるPLUSH 6Aが一番軽いのではないでしょうか?
bec内臓でないと無理みたいです。でも、重さは6gだからXP3Aと比べるとかなりの重量ですね。
チップワンストップ、私は個人で会員登録しています。研究試作用で購入すれば問題ないですよ。
ただ、1,2個買うのは割高ですけどね。
digikeyに比べると送料が1/10なのでこちらを利用してます。