前回、144グランドプレーンを作ってから、更に色々アンテナ製作したのですが、どれもパッとしません。
144Mhz4ele八木
28Mhzダイポール
7Mhzローディングコイル付短縮バーチカル
等です。
パッとしないのも当たり前で、MMANAでシミュレートしてそのまま制作して何も調整していません。というか、調整のための測定器を持っていません。
市販品を探すと安くて3万円高いのは10万円くらいしてます。一度調整したらあまり出番がなさそうなのでこんな金額は払えないなと思いながら、ネットを調べているとアンテナアナライザーの自作の記事が目について、まったく面識がないのに厚かましくもメールでプリント基板を分けてもらえないかとお願いしてみました。かなり前の記事だったので多分もうないだろうとダメもとでお願いしてみたところ、わざわざ探して送っていただきました。
JR1GDY様 有難うございました。
大元は、CQham radioに載っていたこの記事です。実際の製作はJR1GDY氏のブログにまとめてあるので参考にしながら製作しました。
それからすごく時間がたってしまったのですが、部品集めや、そもそもインピーダンスとは何ぞやなんて勉強しながら制作していたので時間がかかってしまいました。インピーダンスについては勉強の甲斐なくいまだに良く解っていませんが。
で、めでたくこのほど完成しました。
前出のJR1GDY氏のに比べるとかなり大きいです。
しかし、少し改良?(改悪かも)もしてみました。変更点は、
1.周波数カウンターの組み込み
2.インピーダンスの複素数値の読み取り
です。
しかし、電子工作というのは、配線などを行うのに比べてケースに穴を開ける作業が一番時間がかかりめんどくさいです。
1.は液晶表示の周波数カウンターが中華製で安く手に入ったので途中で変更しました。
最初は、上の写真のように周波数カウントが可能なマルチテスターをつなげて周波数を読み取るという仕様でしたが、屋外で作業する時にはちょっと不便そうなので変更しました。
変更前は、周波数変更用のダイアルが正面にあったのですが、これをサイドに移してその部分にカウンターを組み込んでます。
2.は必要かどうかわかりませんが、ポリバリコンをVRと直列に入れてリアクタンス成分がどのくらいあるかが分かるようにしてみました。アンテナが共振している=リアクタンスが0で純抵抗成分のみになるというようなことがどこかに書いてあったので共振しているかどうかが分かるようにしてみました。
内部の写真です。これで動作するかなというようなひどい配線です。
ポリバリコンの容量が260pFなので、アンテナ側に100pFのコンデンサを直列に入れています。
これでポリバリコンも100pFでディップすればリアクタンスは0のはずです。
変更箇所の設計図です。
校正は、ダミーロード(多分リアクタンスは0のはず)をつないでディップする点を100pFとマーキングして、この点が共振点としています。といってもリアクタンス値が直読できるわけではなく、有名な公式のX=1/2πfCで計算しなければなりませんし、肝心のCの値は適当な手書きの目盛から読み取ることになるのですが。
トロイダルコアは、手巻きしたのですが、コアの穴の大きさが小さくビニール被覆線では巻き切れなかったのでポリウレタン線のバイファイラー巻としました。
下に写っているのは、CQ誌の仕様で巻いたものです。
バイファイラのときの信号をオシロで見てみると
17.5Mhzのときの波形です。正弦波ではないですが、なんとなく良さそうです。こんな酷い作り方でアンテナの調整ができるかどうか疑問ですが、ダミーロードをつないだところ、なんとなく50Ω、ポリバリコン100pF近辺でディップするので何とか使えそうです。
とにかく、完成したのでJR1GDY氏に報告せねばなりません。
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