2014年8月10日日曜日

ブレードバランス その2 改修編

安物ローターの重心位置を変えて、前重心にするのはなかなか大変そうです。

生贄にするのは、やはり$6の安物ローターで、重心位置は合っているけど重量が違い過ぎて調整しきれない2枚です。


1枚は22.78gもう一枚は24.30gです。その差は1.5gあります。

改修方針は、まず重心位置に重量差の1.5gの錘を埋め込み、重量と重心を合わす。
次に、出来るだけブレード先端の前側に同じ錘を埋め込み重心位置を前に出す。

使う材料は、釣具店で買った、

鉛の錘と


タングステン錘です。

タングステン錘は1個1.8g、鉛は3gです。

なので、重量合わせには鉛錘の半分を使います。形が悪いので、木材をルーターで削り、溶かした鉛を流し込みます。


写真は、半分切り取った鉛を木材の上でハンディバーナーであぶり木材型に溶かして固めたところです。

重心変更はタングステン2個で3.6gとして計算してみると、

現在のブレード重量24.3g
旧重心延長線からタングステン錘の距離14mm
重心からボルトの距離163mm
タングステン錘からボルトまでの距離280mm
新しい重心延長線と旧重心との距離=X
新しい重心延長線とタングステン錘との距離=Y
とすると

24.3g×X=3.6g×Y
280/163×X+Y=14mm

の関係があり、

X=1.65mm
Y=11.13mm

となる。
旧重心からの距離-新重心からの距離(Y)=2.87mm

となるので、翼先端で約3㎜移動することになる。

錘を埋め込む道具は、


DREMELのルーターで、ドリルは


1.1mmのドリル、1.1mmのリーマー、3mmのネギ頭リーマーです。

開ける場所は


重心位置に鉛が入る大きさに、ブレード先端にタングステンが入る大きさに溝を掘ります。

拡大写真です。



重心位置の鉛錘です。下の穴は、間違えて開けたもので埋めます。

でこの溝にそれぞれの錘を入れてエポキシで固め、サンダー掛けしてバランスの最終調整を行えば完成です。

つづく

2 件のコメント:

  1. nobさん、おはようございますvuvuです。

    おお~!凄い事になってますねぇ~!
    計算結果での一発勝負ですかぁ~!(^○^;)

    ところで、溶かした鉛を木材に・・・は、木が焦げていて怖いです~!(^_^;)
    高校生の頃、歯科用の石膏で型を取って鉛合金を流し込んで型を取った事はありますけど・・・
    歯科用の石膏が熱に強いので、コンロで加熱しても割れずに使えました!

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    1. ヴヴ様
      型の木はバーナーであぶってるとき一瞬火が出ました。なるほど歯科用の石膏ですか。調べてみます。ありがとうございました。
      ってそんなにもう使う事もなさそうですけどね。

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