2012年12月25日火曜日

Eagle Tree DataLogger V4 について


表記をヘリに搭載するにあたって、初期設定など必要なので備忘録として記事にします。

機体搭載型のデータロガーで、スピード、スロットル開度、モーター回転数、ローター回転数、バッテリー電流、電圧、高度、温度、GPSによる機体位置などのデータがとれ、記録するだけでなくFPVと組み合わせてリアルタイムにデータを送ることができる装置です。



と書くと何でもできそうですが、それぞれのためのセンサーを別途購入する必要があり、本体だけでできる機能は、スロットル開度と電流、電圧の記録だけです。

記録したデータの表示方法は、時系列のグラフにする(上の写真)ことも、時間の流れとともにグラフィカルに表示することもできます。



表示項目は自分でカスタマイズできます。また、GPSセンサーを搭載すれば、グーグルアースと連携し航空写真上に飛行軌跡を表示させたり、3Dや2Dグラフで飛行経路を表示させることもできます。

初期設定時の注意点です。(自分の持ってるセンサーの事しかわかりません)

1.記録分解能の設定

1回/5分間隔から50回/秒間隔まで設定できます。間隔が短くなると記録可能時間も短くなりますが、電圧・電流・回転数・温度・スロットル開度くらいなら、記録容量は十分すぎで推奨値の10回/秒でOKです。

記録間隔が短い程ピーク値が記録されます。

2.単位

標準はインチ単位なのでメートル単位に変更します。

3.メモリーバッファーの確保

取り付けられているセンサーの種類により何を計測するかを最初に設定し、それぞれの項目別にメモリーにバッファを確保する必要があります。
これをしないでセンサーを取り付けただけでは記録されません。



4.ローター回転数

センサーには、マグネット式と赤外線センサーが有ります。私は赤外線センサーを購入しました。このセンサーを接続することで、ローター回転数をダイレクトにカウントします。しかし、赤外線センサーの取り付けには工夫が必要です。私はプラ板を加工して製作しました。



また、作動させるためには、180度で白黒に塗り分けられた回転体から2~4mm以内にセンサーを設置する必要があります。



 実際やってみるとなかなかセンサーが反応してくれません。で、実験してみました。

プラバンの半分を油性マジック(マッキー)で黒く塗ったもの(光沢がありますが塗るのが簡単)と、田宮のプラカラー(アクリル塗装)のマットブラックで塗ったものを用意し、センサーを近づけて、手で行ったり来たりを繰返し反応するかどうかをオシロスコープで観察してみました。



結果は、予想通りですが艶消し黒のほうが反応がよく、きれいな波形を観察することができました。マッキーのほうは中途半端な波形で、これだとカウント数が狂うことが予想されます。
実際搭載するに当たっては、メインギアの半分を艶消し黒で塗装し、そこに近接してセンサーを取り付けるようにしました。

艶消しの黒


マーキーの黒


5.スロットル開度

受信機からアンプへの配線の途中でY字コネクターで信号を分岐し、データロガーに接続します。アンプのキャリブレーション同様に最スローとフルハイのキャリブレーションが必要です。しかし、なぜか開度表示が0~200固定で変更できません。これは??です。

6.ブラシレスモーター回転数

モーターの極数を設定する必要があります。ロガーには回転数センサーを取り付ける端子が一つしかなく、赤外線センサーを取り付けると原則他には取り付けできないのですが、セカンドセンサーとしてつけたい場合は、メーカーにメールくれと有ります。できるならマニュアルに載せとけば良いのにと思いながらメールしてます。

7.温度計

摂氏と華氏を設定する必要があります。

温度を測りたい部位にセンサーを接触させておきます。

データの吸い上げはUSB経由でパソコンにアップロードしますが、USBを接続したままリアルタイムにデータを観察することも可能です。ヘリの場合はこの機能を利用してローターを外して実際モーターを回して室内でセンサーのテストを行うことができます。ただ、リアルタイムモードの場合はメモリーに記録されないので注意が必要です。

8.GPSセンサー



10Hzのセンサーで3Dグラフで飛行経路を表示させることができます。10Hzということは1秒間に10回もスキャンするのだからかなり精度も上がるはずですが???実際に使った結果は、次回の記事にします。

総じてホビキンのアンプ、スーパーブレインに搭載されているロガーより格段に使い易いです。

superbrainのlogger画面

ちなみに、
この2つのロガーを比べることで、ARZRCの3500KVのモーターのPOLE数が8であることが解かりました。


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